心ヨガ部では、今日を「最後の日」とする。
部長は確信した。
終わりを自覚しない人間に規律もクソもないということを…。
シャヴァーサナとは?
ヨガの最後に行う“屍(しかばね)のポーズ”。
仰向けで全身を委ね、緊張を解き、神経系を休ませるための静かな時間です。
体を動かすポーズでは得られない、心と脳の“余白”をつくるのが目的。
心ヨガ部では、この余白に「問い」をそっと置き、日々の選択を整える“儀式”として位置づけています。
なぜシャヴァーサナをやるのか?
リセット…交感神経に傾いた一日をクールダウンし、睡眠の質や回復力を底上げします。
振り返りの精度向上…動きを止めることで思考のノイズが下がり、「本当はどうしたい?」にアクセスしやすくなります。
選択の筋力を育てる…「有限性(明日も永遠ではない)」をやさしく意識し、悔いのない一手を選ぶ感度が上がります。
用意するもの
静かなスペース(和室・畳ならベスト。床でもOK)
ヨガマットまたはバスタオル(背中の当たりを軽減)
薄手のブランケット(体温が下がりやすい人は掛ける)
スマホは“心ヨガ部モード”(通知オフ・画面伏せ)
行うタイミング(おすすめは18:00)
18:00スタートを推奨。
日没前後は自律神経が切り替わる時間帯。
ここで3〜4分のジャヴァーサナを挟むと、夜に向けて心身がスムーズにダウンシフトします。
仕事終わりの“第2の朝”のように、ここからの数時間を良質に使えるようになるのが狙いです。
ほかの使いどころ(ライフスタイル別の例)
帰宅直後…玄関から直行で3分。仕事脳を家モードへ。
入浴前…湯船で緩む前に、頭のスイッチを切っておく。
就寝前…布団の上でそのまま。睡眠の導入が安定。
感情が高ぶった後…怒り・不安・落ち込みの直後に短く1本。反射的な後悔行動を防ぎます。
クリエイティブ前…執筆・歌・撮影の“前室”として。雑念を掃き、集中の解像度を上げる。
使い方(動画と合わせる流れ)
1. 姿勢…仰向けで足は肩幅より少し広く、腕は体から少し離し、手のひらは天井。あごを軽く引いて首裏を長く。腰が浮く人は膝下にクッション。
2. 呼吸…最初の1呼吸だけ「吸う4・吐く6」を意識、そのあとは好きなリズムへ。
3. 余白…動画の“無音”の間は、ただ感じる。体の重さ、呼吸、胸の温度。評価・分析はしない。
4. 問い…動画内の短い問いを心に置くだけにする。「答えを出す」ではなく「響きを聴く」。
5. クローズ…指先つま先を少し動かし、横向きで数呼吸。ゆっくり起き上がる。最後は一言「今日もよくやった」で締める。
今日の“問い”の意図(動画に込めた3本柱)
有限性の問い…「あなたがこの世界に影響を与え続けられるのは、あと何日?」
——焦らせるためではなく、今日の一手を丁寧にするため。
最終日の問い…「今日が最後なら、悔いのない選択を一つでもできた?」
——小さな一手で十分。
後悔トップ3のささやき…
——責めず、ただ胸に当てる。
よくあるつまずきと対処
考えが止まらない…“止めよう”としない。
「考えている自分」を見守るだけでOK。
眠くなる…悪くないサイン。
就寝前ならそのまま寝落ちでも大丈夫。
夕方は“1分だけ座って終了”で切り替えるのも手。
体が落ち着かない…腰や首にクッション。
足を軽く開く/閉じるなど微調整を許可する。完璧な静止は不要。
トリガー固定…「18:00のアラーム=マットへ」を習慣化。
環境の先回り…マットは敷きっぱなしにできる場所へ。
短さ最強…“最低60秒”の日を許す。継続が質を育てる。
記録は一言…メモは「選んだ一手」を7文字以内で。例:『連絡した』『断った』『深呼吸』
今日もよくやった。18:00に、また会おう。
心ヨガ部では、部員のみんなが、ヨガを継続できるように、全力でフォローするよ!